2012ミラノサローネへ

私にとって初めてのミラノサローネです。
噂には聞いておりましたが、まず会場の規模が圧巻!公式HPの発表によると今年の来場者数は33万1,649人とのこと。さすがは世界最大規模のデザインイベントです。これを目的に世界中のデザイナーや業界関係者が会場である「フィエラ・ミラノ」に集結しました。

ミラノサローネ期間中には、建屋が異なる幾つかのブースに分かれて家具やバスルームなど展示が行われますが、当社製品と深く係わり合いのあるキッチンの見本市「ユーロクチーナ」は2年に一回(偶数年)に開催されています。
各社入魂の力作揃いでしたが、全体的な印象としては「とにかく框組みが多い」ということ。日本国内でも最近になってわずかに復活してきた印象はありますが、少し前までは「絶滅危惧種」のような扱いでした。流行は繰り返すと言いますが、今後日本国内においても框組みのキッチン扉が増えてくるのかもと、予想をめぐらせながらの視察となりました。

一方で、勿論シンプル&モダンなデザインも健在。中にはシンプルを追求するが故、ワークトップ上から
「蛇口」すらも排除してしまったものも。
ワイヤレスのハンドルで水量調節する仕組みですが、実用性は全くの無視のようです。これぞプロトタイプですよね。

私は金物類には全く詳しくありませんが、旅をご一緒させていただいた方曰く「蝶番など金物類は年々進化している」との事でした。扉を軽く手で押すと音も無くスッと開き、ボタン一つでまた音も無く閉じていく様なものが多く採用されており、高品質な扱い心地でした。見た目が格好良くてもバタンッと扉が閉まったら残念ですからね。

突板の鏡面塗装はどれもこれも・・・とまでは言わないですが、大抵のものは高い鏡面性を出しており流石です。エバーノ(黒檀)が多数を占めていましたが、オリーブを使用して木口まで木目合わせで作られていたセットが最も印象に残っています。シンプルだけど凄く手間がかかっています。

今回のユーロクチーナでは、取っ手形状で特別目を見張るものは見つかりませんでしたが、個人的にこの収まりが気に入りました。コーナーの収まりもカッコイイですが、福山キッチンで「角J(かくじぇい)」と呼んでいる取っ手形状を、表裏逆に使用しています。どちらを表にするかは別としても、今後は通常の「J型取っ手」よりも「角J型」のシャープさに人気が出てくるのではないでしょうか。

この他にも色々と思うところが多く、当社製品も進化を止める余裕は全く無いなとつくづく感じる出張となりました。
            福山キッチン装飾㈱
                唐川紘一郎