ボツ試作

塗装で石の表情が表現できると面白い。

それも御影石ではなく大理石の様な。

 

いつも、ふとしたそんな思いつきから試作がスタートします。

加工性の良いMDFを自由な形に加工し、石目に塗装する。

想像するだけでワクワクする扉になりそうです。

それを最初にご提案するお客様の顔も思い浮かんできます。

 

そこからは試行錯誤の繰り返し。

その間ほんの片時、従来の常識・当たり前は頭の奥底まで追いやってしまう方が良い。

 

こんな方法はどう?

ダメじゃん!

じゃあ、こうすればどう?

イイね!

なんてワイワイ言いながら。

 

何度もトライアンドエラーを繰り返した石目の塗装扉。

とりあえずは試作完成も、まだまだお客様に提案出来る段階ではなく一旦お蔵入り。

 

世に出ず無駄な時間のようで、実は福山キッチンの抽斗が増えているのです。

この試作が数ヶ月後、あるいは数年後、違うアイデアと繋がって活きてくるのです。

そんな瞬間に何度も出会ってきました。

 

ボツ試作は福山キッチンの財産かもしれません。

大理石塗装