ボツ試作

スライド蝶番のカップ穴加工が出来なくなるので、中途半端な框巾だと框組扉は作ることができない。(正確にいうと、製造出来るが実用的ではない)

その、出来そうで出来ない隙間を狙って框扉を試作した。

組み立てるのではなく、CNC切削機で表面を削る工法をとるため、深さ方向にさえ気を使えば框巾の設定は自由自在である。

通常は最低でも50ミリは必要だが、今回は35ミリとした。
一般的なカップ穴はφ35ミリなので、框組構造だと鏡板の呑み込み代(10ミリ程度)が確保できない。(カット量もあるし)

試作の結果、確かに細くはなったけど、そのお陰で格好良くなったかというと大いに疑問が残る。

なので、残念ながら今回は(も?)ボツ。

何事も中途半端なものは心に響かない。
ステンレス加工を得意とする広島市の某有名オーダーキッチンメーカー社長に教えていただいた原則だ。

反省して次回の試作に活かすこととする。

彫り込み框扉